競売不動産は欠陥住宅なのか(2)
競売市場減価
通常の売買あれば、売り主は少しでも高く買ってもらおうと、建物内部を綺麗に使用し、時には壁や天井などをリフォームした上で買い主に引き渡します。
ところが競売不動産の場合、買う人は裁判所に競売代金を全額支払うまでに、建物内部に一度も足を踏み入れることはできませんので、建物内部の確認はできません。債務者としても競売で追い出される日が近づいているとすれば、いまさら費用をかけて内装しませんし、風呂場が壊れていたとしても、放置してあるかもしれません。
このように、自分の目で建物内部を確かめる事ができず、またすぐに引き渡しをしてもらえる確実な保証もないというブラックボックスの部分があることもあって、通常の市場価格より30~40%安い、いわば卸売価格で設定されているのです。これを競売市場減価といいます。
したがって、卸売価格で購入した上に、物件の引き渡しも問題なく解決し、建物も予想したとおりのグレードを保っていたとなれば、得な買い物をしたことになります。
最も裁判所は、法的に問題のない物件だけを選んで競売にかけているわけではありません。ホテル客室の持ち分だけの競売で居住できないとか、ほとんど全焼状態の物件とか、建物取壊しの判決が出てしまっているのに競売されているというようなこともあり得ます。
プロ業者の目で見て金になるかどうかは別として、マイホームを確保しようとする人にとっては、目をそむけるような物件も紛れ込んでいることは事実です。ですから、問題物件をつかまないためにも、良質の掘り出し物件を探すためにも、通常の不動産仲介業者から購入するときとは異なり、より専門家のアドバイスが必要となります。