競売不動産は欠陥住宅なのか
一般の不動産との違い
競売不動産は安いと聞きますので、一般の不動産流通では売れないような欠陥不動産だから安いのではないかと考える人もいるかと思いますが、そうではありません。
日本の銀行やノンバンクが不良債権を大量に抱えて四苦八苦していますが、競売にかけられる不動産それ自体が欠陥不動産であることを意味しているわけではありません。
ですが、競売不動産には通常の取引とは際立った違いがあります。通常、一般の不動産仲介業者を通じて中古のマイホームを取得しようとする場合、現地に赴いて所有者からよく説明を受けて、内部をよく見せてもらいます。
特に家庭の主婦でしたら台所の使い勝手や風呂場などを細かいところを見て、最終的に購入するかどうかを決めます。買う意思が決まったら、銀行ローンを予定している場合、売買契約を締結する前に銀行に融資してもらえるか打診し、内諾が得られた段階で売買契約を締結します。
その際には、宅地建物取引主任者による重要事項の説明が念入りに行われ、手付金を支払います。そして引渡し期限に、融資を受ける銀行に集まり、残金を支払い、所有者移転登記申請と銀行の担保設定が同時に行なわれます。
物件に引渡しについては、決済当日までに売り主が引越しを完了していることを確認し、当日は鍵の引渡しを行うだけになります。
ところが競売不動産の場合は、金融機関との連携プレイができる余地はありますが、ひとまず代金全額を工面して裁判所に先に支払うことがほとんどです。
また、残代金を支払ったら所有権の移転登記はすぐしてくれますが、その後裁判所の職員が立ち会って、即日の物件引き渡しをしてくれるわけではないのです。